1.青梅の木

 その日、青梅はあいにくの天気だった。坂を上がりようやく描きはじめたとたん雨が降り出す。切りのいいところで描くのをやめ、絵を広げたままの画板を傘代わりにして集合場所の喫茶店まで急いだ。